『宗像教授伝奇考』 星野之宣(著) 潮出版社 2016/9/2 内容紹介 森の湖に舞い降りた白鳥が羽衣を脱いで美しい娘に変身し、水浴びをするのを見た若い漁師が羽衣を隠してしまう――。そんな白鳥処女説話をはじめとした民俗学を教える、東亜大学の宗像教授。彼の退屈な講義に唯一、興味を示す生徒の伊香真奈は、両親が実家の裏の祠で見つけたという鉄剣を宗像に見せることに。宗像は、それが七星剣と呼ばれる剣だとすぐに見抜くが、この剣との出会いが不思議な事件の始まりだった…。 『子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが』 EMI(著) KADOKAWA/エンターブレイン 2016/5/30 内容紹介(「BOOK」データベースより) 妊娠を知った瞬間、これまで子どもに一切興味がなかったEMIは衝撃を受ける。BlogやTwitterにその日々をマンガで綴り始め、新たな生活が夫婦におとずれていた。2人が直面することは、当然はじめてのことばかり。いろんな壁にぶち打ち当たりながら、パートナーとのケンカ、EMIの家出などを経て、妊婦生活を邁進する日々。そしてついに出産の日を迎えることに―!?外の人と中の人たちが繰り広げるミクロでマクロな笑いと感動のドラマ。
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『「非モテ」からはじめる男性学』 西井開(著) 集英社 2021/7/16 内容紹介(「BOOK」データベースより) ぼくらは本当にモテないから苦しいのか? 「〈キモい〉〈弱い〉〈ダサい〉 暴力的に片づけられがちな問題を豊かな言葉で掘り返す男性研究の書」――桃山商事・清田隆之氏、推薦! 恋人がいない、女性から好意を向けられない等の苦悩は、「非モテ」という言葉によって90年代後半からネットを賑わせてきた。現在も「非モテ」問題は多くの男性の心を捉えて離さない。しかし、本当に「非モテ」男性はモテないから苦しいのだろうか? 男性性が内包する問題について研究し、当事者の語り合いグループを立ち上げた著者が、男性が「非モテ」という苦悩を抱くまでの過程や内実を掘り下げ、問題の背景や構造を解き明かす。そして「非モテ」の苦悩から抜け出すための実践まで男性学の視点から提示していく。 『魔法少女サン&ムーン~推定62歳~』 サメマチオ(著) 竹書房 2018/4/7 内容紹介(「BOOK」データベースより) 元魔法少女のかずことよしえ。かずこはガンで余命3ヵ月だが、生まれてくる孫見たさに、変身すると体の時間が止まるコンパクトの力を利用し、延命のため再び変身する…! 見た目は少女、中身はBBAの異色魔法少女2人の女の一生。まんがライフWINで反響を呼んだ衝撃作、待望のコミックス化! 『銀河の死なない子供たちへ(上)』 施川 ユウキ(著) KADOKAWA 1994/3/30 内容紹介 全てが終った星で、凸凹姉弟が、“永遠”を遊ぶ――。 とうに人類が滅亡した星で、ラップを口ずさむのが大好きな天真爛漫な姉・πと、いつも読書をしている内向的な弟・マッキは、永遠の命による終わらない日々を過ごしていた。 そんなある日、愛すべきものの終わりに直面した二人は……。 「手塚治虫文化賞」受賞作家が挑む、不死の子供たちの果てしない日常と、途方もない探求の旅――。 『黒祠の島』 小野 不由美(著) 新潮社 2007/6/28 内容紹介(「BOOK」データベースより) 「そう―ここは黒祠なのですよ」近代国家が存在を許さなかった“邪教”が伝わる、夜叉島。式部剛は失踪した作家・葛木志保の姿を追い求め、その地に足を踏み入れた。だが余所者を忌み嫌う住民は口を閉ざし、調査を妨害するのだった。惨事の名残を留める廃屋。神域で磔にされていた女。島は、死の匂いに満ちていた。闇を統べるのは何者なのか?式部が最後に辿り着いた真実とは。 『へんないきもの』 早川 いくを(著) 新潮社 2010/5/28 内容紹介(「BOOK」データベースより) 足が85本あるタコ、音波兵器を持つエビ、3時間ご飯を食べないと死ぬネズミ、放射能にも耐える超生命体、サイバーパンク深海魚―。地球上から集めた、愛すべき珍妙生物たちの信じられない生態と忘れられないその形。軽妙な語り口と精緻なイラストで普通の図鑑とはひと味もふた味も違います。あー、どこにいたんだお前たち!読んで爆笑、見て悶絶。ベストセラー待望の文庫化。 『ママは何でも知っている』 ジェイムズ ヤッフェ(著) 小尾 芙佐(翻訳) 早川書房 2015/6/4 内容紹介(「BOOK」データベースより) 毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。ママは“簡単な質問”をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決してしまう。用いるのは世間一般の常識、人間心理を見抜く目、豊富な人生経験のみ。安楽椅子探偵ものの最高峰と称される“ブロンクスのママ”シリーズ、傑作短篇8篇を収録。 『ワタシ以外みんなバカ(1)』 かたおかみさお(著) egumi(原案) DPNブックス 2019/9/14 内容紹介 『できる女』和代には悩みが尽きなかった。無能な部下の尻拭いや新入り派遣社員・百合子の世話を任され、大きな溜息ばかりが漏れる毎日。どいつもこいつもクズばかりと今日も今日とて睨みをきかせながら英姿颯爽と会社を練り歩く、そんな彼女の唯一の心の安らぎは営業部・袴田との秘密の恋のアバンチュール。夜な夜な危険な悦楽に身を委ね尽きることのない欲求の果てに彼女は一体何を見るのか…。 『母の発達』 笙野頼子(著) 河出書房新社 1999/5/6 内容紹介(「BOOK」データベースより) 殺しても母は死ななかった。「あ」のお母さんから「ん」のお母さんまで、分裂しながら増殖した―空前絶後の言語的実験を駆使して母性の呪縛を、世界を解体する史上無敵の爆笑おかあさんホラー。純文学に未踏の領野を拓いた傑作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 『批評の教室 ――チョウのように読み、ハチのように書く』 北村 紗衣(著) 筑摩書房 2021/9/9 内容紹介(「BOOK」データベースより) 「精読する、分析する、書く」の3ステップを徹底攻略! チョウのように軽いフットワークで理解し、ハチのように鋭い視点で読み解く方法を身につけましょう。 批評はなによりも、作品を楽しむためにあります。本書では、批評を「精読する」「分析する」「書く」の3つのステップに分けて、そのやり方を解説していきます。チョウのように軽いフットワークで作品を理解し、ハチのように鋭い視点で読み解く方法を身につけましょう。必要なのは、センスではなく調査力と注意深さ。そしていくつかのコツを飲み込めば、誰でも楽しく批評ができます。作品をより深く理解し、たくさんの人とシェアするための、批評の教室へようこそ。 『美麗島紀行』 乃南アサ(著) 新潮社 2021/10/28 内容紹介(「BOOK」データベースより) 美しき、麗しの宝島、台湾。数奇な運命を辿ったこの島に魅了された作家が、丹念に各地を歩き、人々と語らい合い、ともに食べ、その素顔にせまる。日本人の親友の妹と結婚した考古学者、日本統治下時代を「懐かしくて悔して」と語る古老、零戦乗りを祀る人々。彼らの面影には私たちが見失った私たち自身の顔も浮かび上がるのだった――。歴史と人に寄り添った、珠玉のような紀行エッセイ集。 『旅のラゴス』 筒井康隆(著) 新潮社 1994/3/30 内容紹介(「BOOK」データベースより) 北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。 『シッダルタ』 ヘルマン・ヘッセ(著) 手塚 富雄(翻訳) 岩波書店 2011/8/19 内容紹介(「BOOK」データベースより) シッダルタは学問と修行を積み、聖賢になる道を順調に歩んでいた。だが、その心は一時として満たされることはなかった。やがて俗界にくだったシッダルタだったが…。深いインド研究と詩的直観とが融合して生み出された“東洋の心”の結晶とも言うべき人生探求の物語。原文の格調高い調べを見事な日本語に移した達意の訳。 『丸の内魔法少女ミラクリーナ』 村田 沙耶香(著) KADOKAWA 2020/2/29 内容紹介(「BOOK」データベースより) 36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり…ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く、衝撃の4篇。 『僕の人生には事件が起きない』 岩井勇気(著) 新潮社 2019/9/26 内容紹介(「BOOK」データベースより) 日常に潜む違和感に芸人が狂気の牙をむく、ハライチ岩井の初エッセイ集! 段ボール箱をカッターで一心不乱に切り刻んだかと思えば、組み立て式の棚は完成できぬまま放置。「食べログ」低評価店の惨状に驚愕しつつ、歯医者の予約はことごとく忘れ、野球場で予想外のアクシデントに遭遇する……事件が起きないはずの「ありふれた人生」に何かが起こる、人気エッセイがついに単行本化! 自筆イラストも満載。 『米澤屋書店』 米澤 穂信(著) 文藝春秋 2021/11/10 内容紹介(「BOOK」データベースより) 『満願』『王とサーカス』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位でミステリーランキング3冠を2年連続で達成。 いま最も次回作が待ち望まれるミステリ作家・米澤穂信。 次々と魅力的な謎を生み出す作家の頭の中はどうなっているのか? 米澤さんの頭の中を満たしてきたのはどんな本たちなのか。 作家生活20年の節目に、米澤さんの心を捉え、人気ミステリ作家を形作ってきた本を一気見せ。 米澤さんが20年にわたって、様々な媒体に書きためてきた書評やお勧め本、対談を一冊にまとめました。 「思うさまに大好きなミステリをお勧めしたい」という米澤さんの強い思いから、特別書き下ろし読書エッセイ「私の好きなミステリ」(120枚!)&オリジナルコメンタリー(180枚!)収録。 米澤穂信ファン、ミステリファン、これからミステリ作家を目指す未来の書き手必携の一冊。 『飛ぶ孔雀』 山尾 悠子(著) 文藝春秋 2020/11/10 内容紹介(「BOOK」データベースより) 三冠達成!傑作幻想小説が待望の文庫化。 ・第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞 ・第39回日本SF大賞受賞 ・第46回泉鏡花文学賞受賞 ジャンルの概念を超えた驚くべき物語。 シブレ山の石切り場で事故があって、火は燃え難くなった。 シブレ山の近くにあるシビレ山は、水銀を産し、大蛇が出て、雷が落ちやすいという。 真夏なのに回遊式庭園で大茶会が催され、「火を運ぶ女」に選ばれた娘たちに孔雀は襲いかかる。 ――「I 飛ぶ孔雀」 秋になれば、勤め人のKが地下の公営浴場で路面電車の女運転士に出会う。若き劇団員のQは婚礼を挙げ、山頂の頭骨ラボへ赴任する。地下世界をうごめく大蛇、両側を自在に行き来する犬、男たちは無事に帰還できるのか? ――「II 不燃性について」 『読書会入門 人が本で交わる場所』 山本多津也(著) 幻冬舎 2019/9/25 内容紹介(「BOOK」データベースより) 本の感想を複数人で語り合う「読書会」は、一人でする読書よりも格段にメリットが多い。誰かの意外な感想が、自分にない視点を与えてくれ、理解できなかった箇所は、他の参加者が補ってくれる。課題本は、ビジネス書、小説、哲学書、なんでもいい。感想を自分の言葉で表現する行為は、新しい自分の発見へもつながる。参加の仕方、会の開き方からトラブル対処法まで、日本最大規模の読書会主宰者がその醍醐味を伝授。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。 『ブート・バザールの少年探偵』 ディーパ・アーナパーラ(著) 坂本 あおい(翻訳) 早川書房 2021/4/14 内容紹介(「BOOK」データベースより) インドのスラムに住む9歳のジャイ。地域の子供たちが次々に失踪する事件を解決しようと、夜のバザールや危険な駅に潜り込む…… 『#塚森裕太がログアウトしたら』 浅原ナオト(著) 幻冬舎 2020/10/22 内容紹介(「BOOK」データベースより) 「俺は、同性愛者です」 高3のバスケ部エースがSNSでカミングアウト。彼の衝動は思わぬ波紋を広げ……。 ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る」の原作者、待望の最新作。 「登場するすべてのひとの気持ちが胸に迫って、読みながら必死に声援を送りました。たぶん誰もが、この小説のなかに「自分」の姿を見いだせるはずです。」三浦しをん氏推薦! 高3のバスケ部エース・塚森裕太は自分がゲイだとInstagramでカミングアウト。それがバズって有名に。 このカミングアウトが、同じ学校の隠れゲイの少年、娘がレズビアンではないかと疑う男性教師、塚森を追いかけるファンのJK、塚森を崇拝しているバスケ部の後輩へと変化をもたらしていく。そして塚森自身にも変化が表れ…。 作り上げてきた「自分」からログアウトしたら、「本当の自分」になれると思っていた――痛みと希望が胸を刺す青春群像劇。
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Books We readこのブログでは、読書会メンバーが読んだ本、おすすめする本を随時紹介していきます。リンクはKindle版であったり紙媒体であったりします。 Archives
July 2022
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