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2022.07.16 第34回読書会(海と毒薬)(活動報告) 2022.05.29 第33回読書会(愛するということ)(活動報告) 2022.05.16『母なる証明』同時視聴会(活動報告) 2022.05.16 ビブリオバトル(第32回読書会)(活動報告) 2022.05.01 2022年3月メンバー既読本(既読本) 2022.03.08 二件記事追加(活動報告) 2022.02.06 2022年1月メンバー既読本(既読本) 2022.02.02 第27回読書会(詩歌)(活動報告) 12月13日 第1回アンケート 読書あるある(アンケート) 12月11日 11月メンバー既読本(既読本) 12月11日 ビブリオバトル部長より(活動報告) 12月4日 Book Partyのレポート掲載(活動報告)
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第35回目の集まりが7月30日にZoomで
7月31日に対面(新宿コズミックスポーツセンター)で行われました。 今回は夏をテーマにした選書ということで、 ロバート・A・ハインライン 『夏への扉』(原題:The Door into Summer) 1957(1958日本語訳) を読みました。 オンラインでは海外から時差を超えてご参加くださった方もいて、Star Trekを例に、アメリカのSFはリベラルな社会を目指そうというメッセージであるのか…という点についても話が盛り上がりました。オンラインであげられたトピックとしてはこちらです↓ ・主人公についてどう思うか?(好き、嫌い、わかる、わからない、等) ・現代のSF(時間旅行で未来に行く系)の未来はどんな感じなのか? ・「外に通ずるドアが11」ってどんな家なの…? ・コールドスリープしたい?したくない?何年くらい? ・ジョン&ジェニィ、アゲ♡ ・過去を変えてしまうことの是非 ・個人主義とSFについて? ・あなたはどちらを選ぶ?猫ちゃんor万能ロボット ・タイトルの「夏の扉」の夏とは何を指してるんでしょうか? 大戦後のアメリカで大量生産大量消費が圧巻し始めた時代の背景も感じさせつつ、日本やアジアの描かれ方が若干気になる点もありましたが、全般的に参加者の評価は高かったです。未来予想も大変興味深く読みました。ハインラインの作品の中でも、こちらが特に日本で人気が高いとか。それにしても万能家事ロボット、欲しいですね。 普段は選書者が誰であったのか…というのは語られないことが多いのですが、今回はなんと特別に、こちらの本を紹介してくださった方からご寄稿頂きました。 しかも、一首詠んでいただきました♫ _________________ 今回で35回目になる新宿読書会。私が参加したのはオフラインの方ですが、前回に引き続き今回も初参加の方が多数だったので、数年前から参加している私も毎回フレッシュな気持ちで会に臨めます。そして今回も、会の中では何度もハッとさせてもらえる発言がたくさんありました。読書量の多寡にかかわらず、そういう発言はどなたからでもあります。読書を通じていろんな人の人生や考え方に触れるのがとても面白いと再確認した次第です。 今回の対象は、夏にふさわしい本ということで、『夏への扉』を推薦しました。投票で選んでいただいて実際に読んでみれば、舞台は冬でした。読書会ではどう言われることかと思いましたが、蓋を開けてみればそれもまた面白い議題として取り上げていただけて良かったです。 今回、特に参加者の関心を惹いたのは、ベルとリッキーという二人の女性でした。醜悪でありながらもパワフルなベルに対して、素直で優しいけれど主体性を感じられないリッキーは、この小説の中で、おそらくは著者が意図しない形で一つの対比を成しているようにも思います。 まず、会の中で、なぜベルはあのような性格になってしまったのか、その来歴についてまでみんなで話し合うことによって、ベルという女性の輪郭がさらに際立ちました。むしろベルを主人公にしつつダンとかが裏で何かやっているという映画を見たい、という意見も出ました。それくらい陰影に富んだキャラクターが、未来に行った最初の場面で脱落したのが惜しまれます。といっても、それが必然かそれともそうではなかったのかも、検討の対象になったのですが。 これに対してリッキーは13歳(でしたっけ?)にダンおじさんと別れて、21歳まで成長して、そのあとは冷凍睡眠でおじさんが迎えに来るまで寝ていることを選択する、というキャラクターです。主体性がしっかりと描かれているとはいえません。子供が「小さな大人」とみなされていた時代の名残ではないかという指摘もあり、少し古臭さを感じさせます。 しかし、会の中では、上記のような指摘を踏まえつつ、リッキーがそのような選択に至る過程を掘り起こす意見がたくさん提出されました。どこか抜けているけれど純粋なダンおじさんと愛猫ピートの幸せで優しい記憶、それが13歳から21歳にかけて憧れとともに神格化してしまったのではないか。いや神格化とまでいう必要はない、子供っぽい同年代よりもダンおじさんへの憧れを残しつつづけるのは自然だ。あるいは、ダンおじさんは超絶金持ちなので、怜悧でダンおじさんを選択してもおかしくない。いやリッキーは最初はお金をもらうのを拒否したし、その後株をもらったので十分お金持ちのはずだ、などなど。 こういう風に自分で思ってもいなかった解釈の可能性が拓かれること、それに適した場をみんなで支えていこうという姿勢が共有されていることが新宿読書会の醍醐味だなあ、と改めて感じました。 私としては、本小説の最大の魅力は、「夏への扉」に代表されるように、タイムトラベルSFと猫への愛という二つのテーマを美しく融合させているところにあると思います。天下のウィキペディアにも「「猫SF(あるいは猫小説)」の代表作としても知られる。」と書いてありますしね(私が追記したのではありません)。 そこで一首。 猫が行く 秋に食卓 春は窓 冬ならベッドか夏への扉 __________________ 暑さが厳しい今こそ、ステイホーム&読書のチャンスかもしれませんね( ^ω^ ) 6月26日、新宿文化センターにて行われました。
対面、オンラインとも大盛況でした。 対面は結構人数的にギリギリ(↑の本は17人分!) 地方からオンラインに参加されている方もいらっしゃいました。 ともすれば、一貫した倫理観のない日本人(と、それがある西洋人。キリスト教があるから)というテーマで捉えられがちな本作ですが、実はそれ以上にメッセージやテーマは複雑で、上記のような二項対立だけで考えてしまうと、色々と見落としてしまう部分もあるのではないかという、遠藤周作をよく読まれている方からのご意見がありました。 また、「日本は恥の文化」などといった、日本人の特殊性、日本人のダメなところ…などという日本人論は、それ自体について誰もが話したいことがあるとは思うのですが、それは自分や相手を、先入観や決められた枠組みの中に落とし込んで考えてしまうことにもつながるので、できれば避けたいところです。 オンラインでは、以下のような意見が出ていたようです(抜粋)。
また、メンバーの方から、いくつかの興味深い関連書籍などもシェアされました。 有名な作品ということで、ここから話がどんどん広がりそうです。
5月28日(オンライン:Zoom)と29日(対面:新宿文化センター)での2回開催となりました。オンラインでは12人、対面では14人が参加しました。課題本はE. フロムの「愛するということ(The Art of Loving)でした。1956年にドイツ語で書かれたこの本は何度か改訂されつつ翻訳が出され、ロングセラーとなっています。 全体を通して難解な部分があること、時代が変化したこと、キリスト教(特にプロテスタント系)の考えが根底にあることから同性愛に対しても厳しい記述があり、読んでいて違和感を覚える箇所があるという指摘もありましたが、思想家が書いた本として受け入れ、この本を元に自分で考える…というスタンスが良いのではないか、という見方もできると思います。こういう本こそ、複数人で集まって話し合うのが良いのではないかという意見もありました。会場では神について、愛と恋の違い、友愛と異性愛の間、与えるということ…などについて話題が出ました。翻訳の改訂を重ねるごとに用語なども変化していました。 今回はオンラインの開催に関してはメンバーの方(Kojiさん:第31回の記事執筆)が議事録を作ってくださいました!そちらから少し引用すると…。 ◯精神マッチョイズム ・この本が重視している精神性を読んで「辛いな」と思う人がいるはず。 ・フロムは「イケメンはモテる」と言う考え方を批判するが、フロムの言う「技術をつけた人が愛される」と言う考え方も、結局資本主義的な考え方とさほど変わらないのでは。 ・技術を身につけるのが苦手な人にとっては、救いにならない。 ◯原題「The art of loving(愛の技術)」について ・Artを「技術」と訳することへの違和感。宗教等、何らかのバイアスがかかって翻訳されているのでは。 ・Artを技術じゃなくて敢えて「つかみどころのないもの」と訳する方が分かりやすそう。 ・元々はドイツ語で書かれた本であり、原題は「Die Kunst des Liebens」。Kunst=芸術。 ・テクニック的な意味よりも、態度そのものを表現しているのではないか。 ・KunstとArtの語源は、ラテン語の「アルス」という概念。 ・「アルス」は、人間が社会の構成人として必ず履修しないといけないものを表した言葉。 ・テクニックのような特殊な人が身につける技術という意味合いではない。 ・「芸術」のような二つの漢字が混じった言葉は、明治維新の時に外国語を無理やり日本語に翻訳していたりする。 →自分たちの持っているイメージと、原語の意味が違っていたりするよ ・翻訳(日本語→英語)もすごい重要。ニュアンスをどう伝えるか。 ◯この本の読んだ後の意識の変化(この本を読んで何をしようと思ったか) ・立場の違いが違うことは分かったが、あまり意識は変わらなかった。 ・耐えがたい孤独から、脱出できる道標になった。「愛」が最大の関心ごとになった。 ・失恋後に読み、没頭したが、あまり何も変わらなかった。 ・ハウツー本ではないので行動が変わるというよりは、内面(行動原理、倫理観)が書き換えられる感じ。 セックスについても忌避していなくて「能動的な良いsexをしなさい」と書いてある。 彼氏のことを考えるときに、依存的ではなく、気遣いを持って前向きに向き合えるようになった。 ・頭の中で大切だと思っているけど言語化されていないことが、言語化されており「大事にしよう」と思えた。 ・愛の種類を言語化してくれてわかりやすい部分もありつつ、読めば読むほど「結局愛ってなんなの?」みたいにもやっとしたものが増えた。 →もっと愛について考えるようになる、視点が増えること自体が、愛なのでは? 左:会場の様子。右:Zoomでの記念撮影 結局は意識して能動的に行動することの延長が「愛するということ(Art)」であるという主張をどう自分的に生かすかという点が重要なのではないかと思います。オンラインの議事録に、その辺りのことがまとめられています。おおむね評価は高かったですが、人によって、大変感銘を受けたという意見と、あまり何も残らない(変わらない)と振れ幅が大きいようにも感じました。
ナチスから逃れてニューヨークに移住したユダヤ系は、20世紀のアメリカの人文・社会系の学問に大きな影響を与えました。フロムもそのうちの一人です。第二次大戦が終わり1955年にワルシャワ条約機構が成立した後、西側と東側の陣営区分が明確になった中、資本主義に基づいた消費生活が浸透しつつもそこに何処か違和感を覚える…という状況下で書かれた本である背景を考慮に入れると、現代を生きる私たちにも何らかのヒントになることが多いかも? 5/14(土) 18:30〜アマプラで『母なる証明』を、Amazon Watch Partyの機能を使って同時視聴しました! 前回の記事はこちらをご参照ください。 あらすじ:静かな田舎町。トジュンは子どものような純粋無垢な心を持った青年。漢方薬店で働く母にとって、トジュンの存在は人生の全てであり、いつも悪友のジンテと遊んでいることで心配の絶えない毎日だった。そんなある日、女子高生が無惨に殺される事件が起き、容疑者としてトジュンが逮捕されてしまう。唯一の証拠はトジュンが持っていたゴルフボールが現場で発見されたこと。しかし事件解決を急ぐ警察は、強引な取り調べでトジュンの自白を引き出すことに成功する。息子の無実を確信する母だったが、刑事ばかりか弁護士までもが彼女の訴えに耳を貸そうとしない。そこでついに、自ら真犯人を探すことを決意し行動を開始する母だったが…。 普段ミステリーを読み込んでいるメンバーを交えて色々推理したり(当てるのは難しかった)、韓国語がわかるメンバーが、訳されていない部分や作品中の表記を解説してくれたりと、今回も複数人視聴ならではの楽しみ方ができました。上映前後のZoomでのおしゃべりセッションも盛り上がりました! 次回は6/3(金) 21:30〜『ザ・ハント』を観ます。 ↑顔出しに対してシャイなメンバー多し。笑
4月23日の午後、新宿二丁目にあるバー「九州男」で読書会が行われました。オンラインで行ったのも含めると、3回目の開催となります。今回はWeb作成班が参加できなかったので、YouTubeチャンネルでもお馴染みのぬまさんに、詳細な体験記を書いていただきました!! 新宿読書会のぬまです。4月度の会の活動は、いつもの読書会ではなくビブリオバトルの開催と なりました。参加しての感想を書いていきます。ビブリオバトルは過去開催の記事もぜひご覧くだ さい。 4月23日、新宿二丁目の九州男さんにて会が行われました(九州男さん、いつも快く会場をお貸 しいただいてありがとうございます!)。早めに顔を出せる方は14時半から集まって、簡単な自己 紹介ののち、GWに読みたい本の紹介をし合ったりしました。みんな、持参した本を紹介するとき には熱がこもりまくってて、「え...もうビブリオバトル始まってんの...?」と勘違いするほどの飛ばしっぷりです。 そして16時からは第三回ビブリオバトルがスタートです!この日が読書会に初参加という人や、 またTwitterを見て飛び入りで参加してくださった方もいてとても嬉しく思います(๑>◡<๑) 今回のテーマは、4月という時期にちなんで「スタート」と「嘘」の2本立て。それぞれ4人ずつバト ラーが参加しての対戦となります。前半戦の「スタート」の回では、なんと今回全員がビブリオバト ルに初挑戦というアツい展開。バトラーだけでなく、ギャラリーも何が飛び出してくるのかわくわく していました。同じテーマでも、どんな切り口で本を繰り出してくるかがバトルの醍醐味(注:個人 の感想です)でもあります。これだけ大勢のギャラリーを前にして、巧みな構成や自身の体験との 結び付け方、ライブ感あるパフォーマンスなど、バトラー全員初めてとは思えない素晴らしい発表 でした。その中で、自身のルーツとしての“源流”と、小説内の重要な要素である川の源流をオー バーラップさせて語った、kojiさんの『ロビンソンおじさん』がチャンプ本に選ばれました。なんと児童書!!これだからビブリオバトルは楽しい。 さて後半戦「嘘」の回では、前回・前々回チャンプ本に選ばれているぬまをはじめ、ビブリオバトル 武者修行にも明け暮れる部長のよしだくんや、YouTube部のアキヒロくん、主催のひさこんさんというBB猛者ぞろい。バトラー紹介で一言ずつ挨拶する場面では、なぜか全員が啖呵を切って勝利宣言し、フロアをどっかんどっかん沸かせる(?)というアピールタイムとなりました(笑)。いやい や、無職のぬまが一番時間あるんだから負けるわけないってわかるよね...?(←フラグ) 後半戦の4人は全員、「嘘」というテーマからどうつなげてくるかというところに難航した様子。単純 にミステリを持ってきたのではパンチに欠けるし、そもそもネタバレを避けるために話せることが 限られてしまいます。苦戦しながらも、見事にそれぞれの持ち味が出たハイセンスな発表でした。 激戦を制したのはアキヒロくんの『大きな森の小さな密室』でした。発表冒頭の「ある質問」で聴衆 をグッと引き込む手腕はさすがです...! 両チャンプ本が決まった後も会場は冷めやらぬ空気で、それぞれの発表した本を手に取って参 加者同士があちこちで歓談しました。やっぱりビブリオバトルって発表者の「好き」がにじみ出る ので、それを通してまた会話が広がるのがとても楽しいですよね。ぬまも王座奪還を賭けて(?) ぜひ次回も参加したいです!楽しかった。 次回の読書会は5月28日土曜日の予定です。
課題本は『愛するということ 』エーリッヒ・フロム (著) です。 3月26日、西新宿の会議室で14名が参加しました。 対面の後には、Zoomでのオンラインの部も開催されました♫ 今回はお二人の方に体験談をいただきました。 こうじさんは開催前の時系列に沿って、丁寧に振り返っていただきました。 読書会全体のイメージが捉えられるのではないでしょうか?(mixi懐かしい) 一昨年の8月から読書会に参加している、こうじといいます! 今回は会の感想というより、参加者はどのような流れで読書会当日を迎えるかを、重点的に書きました。参加を迷われている方に、疑似体験してもらえたら嬉しいです。 2022年2月18日 こうじ 3月読書会まで後36日 新宿読書会メンバーが登録するSlackというメッセージアプリ(無料)にて、3月読書会テーマ募集の投稿を確認。特に思いつくテーマがないので、そっと画面を閉じる。 2月20日 Slackにて「3月の読書会本として、読みたい本のテーマに投票してください」という投稿を確認。候補テーマは①SF作品、②ミステリー作品、③新書(新生活に向けて)、④別れをテーマにした作品、⑤本屋大賞(2021年ノミネート作)、⑥映像化された作品、の6つ。「⑤本屋大賞」と悩みつつ、お別れ下手くそマンなので「④別れをテーマにした作品」に投票。 2月23日 Slackにて、3月読書会本のテーマが、14票を獲得して「⑤本屋大賞」に決定したという投稿を確認。「④別れをテーマにした作品」は次点。本屋大賞のノミネート作は、時勢や、思考のトレンド(?)みたいなものが反映されていそうなので、おじさんの私にとっては格好の勉強の機会になりそうで有難い。続いて「3月の課題本として読みたい本に投票してください(複数投票・無記名投票)」という投稿を確認。10冊のノミネート作の中から、迷わず「⑥正欲」に投票。人の業は欲に表れガチ。みんなの欲が知りたいナ。 2月28日 Slackにて「次回の課題本は『正欲/朝井リョウ(著)』に決定いたしました!」という投稿を確認。にんまり。 3月8日 Slack内の「♯031_正欲」というチャンネルに加入。(mixiでいうところのコミュニティ。mixiって何?)既に著者が本書を語るネット記事が共有されており、読欲をそそられる。 3月12日 紀伊國屋書店で「正欲」を購入し、そのまま新宿御苑にて読破。ザワザワする読後感。 3月17日 Slackにて、読書会当日の参加方法(オンライン参加、オフライン参加、どっちでも良い)について、希望調査の投稿を確認。「どっちでも良い」と悩みつつ「オンライン参加!」のスタンプを押す。生でみんなのお顔を見ながら、お話がしたい。 3月24日 Slackにて、開催場所が西新宿のレンタルスペースに変更になったという投稿を確認。いつもほぼ1人で誰も傷付かない運営を目指す主宰様に感謝しつつ「確認しました」のスタンプを押す。 3月26日 読書会当日 開始時刻(13:00)の数分前に会場に到着すると、既に数人の参加メンバーが入り口前に屯。みんなで協力して会場設営。会のはじまりは自己紹介。今月の新しい参加者さん、オフラインでは1名。新しい人が来てくれると、それだけで嬉しい。その後、みんなで話し合いたいことをそれぞれポストイットに記入して掲示。主宰のファシリテーションに身を任せて、参加者14名がアレコレ話し合う。私は今回も聞かれてたことに対して、ズレた話をしてしまったけど、回を重ねるごとに「まぁいっか」と気にしなくなっている。(反省はしてます) 其処彼処から「もっと話したいな…」の気配を感じつつ、定刻の16:00を少し延長して終了。でも、休憩中に「ルッキズムの何が良くないのか」を教えてもらい、会の後におもろい別れ話(めっちゃおもろい)で笑かせてもらい、大満足の1日。 3月28日 Slack内の「♯031_正欲」のチャンネル内で、参加メンバーからの本についての感想と質問の投稿と、それに対するいくつかの返信を確認。会が終わっても、チャンネル内で感想の交換は密やかに続いている。 3月29日 Slackにて、4月は『ビブリオバトル』をメインとした読書会を行う予定であることを確認。 日時:4/23(土) 14:00〜(仮) 場所:新宿2丁目にあるバーを借りる予定 4月の読書会は少しイレギュラーな形ですが、会の雰囲気を感じるには絶好の機会だと思います!ご参加お待ちしてます〜 ユウキさんは、読後の感想を寄せてくださいました。 本書を読んで気になった点として、涙と水の違いがあげられる。 啓喜がパートナーの涙に興奮するという描写は、夏月たちが湧き出る水に興奮するという秘密と対比して描かれていると思う。 一見すると、涙と水は類似したものだが、そこには大きな隔たりがある。世間からの受容性が、全く異なるである。 涙はそれ単独では存在せず、人から生まれるもの。人に起因した要素である。 それに対し、水は水道管などのモノを通じて生まれるものであり、直接人に起因しない。 作中での世間、およびこの現実世界では、対人性愛はマジョリティであり他者から受け入れやすいものである。そのため、人から派生する涙(あるいは汗や尿など)は、性愛を刺激する興奮材料として認知されやすいと思う。 一方で、対物性愛はマイノリティであるため、人を直接介さない水などは、性愛の対象として意識されにくいのだと思う。 夏月たちは対物性愛者であり、おそらく人に対して性愛を抱くことは難しいと思われる。 普段自分は、異性愛者にしろ同性愛者にしろ、人は誰かしらに対し性愛を抱く前提で、人と会話していた。 自分の身の回りにも、マイノリティ中のマイノリティ(対物性愛者)がいるかもしれないという認識を持つ必要があると思った。 会が開催された後も、メンバー用Slackでは「分人時代の統合と成熟」について議論が続きました! 新宿読書会では、さまざまな開催形態(対面・Zoom)と 事前・事後のSlackでのやりとりなど、さまざまな方法で楽しめます( ^ω^ ) 写真左より:
オンラインでの記念撮影・主催ひさこんと出揃った感想・終了後のファミレスで。 3月18日、新宿文化センターで伊藤正臣「ふたりでおかしな休日を」の漫画会が行われました。これは25日に行われた、伊藤先生を実際にお招きしてのspaceの前哨戦(?)として行われました。 ダイエットを意識したローカロリーのレシピが各章に載っていて、実際にお菓子を作る人にも、かなり参考になったようです。名古屋を舞台にしていたので、ご出身の参加者に詳しい設定について聞くこともできました。 以下、参加されたけんぜんさんの体験記です↓ 私はたまにしか参加しない幽霊会員なのですが、毎回あたたかく迎えてもらえています。 今回の課題本は『ふたりでおかしな休日を』という、お菓子を作るゲイカップルの漫画。主人公の友人がイケるとか、同僚の女子がウザいとか、あの場面で出てきたお菓子が美味しそうとか、みんなでワイワイ話しあいました。今回の課題本はゲイがでてきましたが、毎回そういうわけでもなく話題作とか名作とか様々です。以前参加したときの課題本は『寄生獣』でしたし。 毎回終わると普段使わない脳の部分を使うためか、どっと疲れますが、それを上回る満足感が得られるので、またすぐ参加したくなります。とかいいつつ、幽霊会員ですが(笑)。 ↑参加者は確か…11人でした。
この会で出た質問を受けて、当日のspaceでは以下のような質問が聞かれました。 ①影響を受けたマンガはなんですか ②トシくん金持ち説 ③ゲイバーの描写は何を参考にしたか ④どうしてカロリーオフのお菓子がテーマなの ⑤オーブンを使った、美味しくて手軽なお菓子を教えて 伊藤先生ご自身も実際に作られたレシピであること、執筆される際の構想のお話など、とても興味深いお話を聞くことができました。伊藤先生、お忙しい中ありがとうございました! 3月5日の夜7時より、Amazonウォッチパーティーの機能を使ってホラー映画『回路』の同時視聴会が行われました! あらすじ:(Amazonより)インターネットから新たな恐怖が生まれる…。カンヌ国際批評家連盟賞受賞。同僚の自殺を皮切りにOLミチの周りで奇妙な事件が続発。「助けて」と着信のあった矢部が姿を消し、社長が友人が両親が…一人、また一人と消えていく。同じ頃、大学生の亮介のPCが突如、あるサイトにアクセスを開始。「幽霊に会いたいですか」の文字。強制終了しても繋がってしまう。彼は春江に相談を持ちかけるが、それは世界中をも巻き込んでいき… 筆者は前回のも参加したかったのですが、あいにく海外にいたので参加できず…今回はぜひ!と意気込んでいたのですが、なぜか映画をレンタルしてみようとするとエラーメッセージが…。どうやらブラウザをSafariではなくてChromeで使わなければいけなかったらしいです。まだ色々と制限があるみたい? 主催者の方の「部屋を暗くしてみるのがオススメ」という言葉の通り、皆で部屋を暗くして視聴しました。 ↓ウォッチパーティー機能で見ると、こんな感じでチャットが出ます。 加藤晴彦なつかし〜 普段、ホラー映画は怖くて全く見ないのですが、これはグロいシーンもあまりなく(「リング」的な怖さはあるが)、皆でチャットしながら見られるのでとても楽しく視聴できました。
いつの時代も、新しいメディアやテクノロジーは常に「脅威」として描かれるんだなと感じました。 映画の終了後は再びZoomで集合し、感想をあれこれ。「よかった!」「面白かった」という人もいれば、ストーリーが若干難解なこともあり、途中で寝落ちしてしまった人もいたようです。笑 今はコロナで、というのもありこのような企画がタイムリーではあるのですが、自宅にいながら参加できるので、忙しい1日の後でも無理なく参加できるのが良いと思いました。あと、私のようにホラー映画が怖くて一人じゃ見れない!って人にもおすすめだと思います。 新宿読書会に参加していなければ経験することのなかった体験でした。 次回も楽しみです☆ 2月26日、第28回読書会が対面+オンラインで開催されました。 対面は新宿のレンタルスペースで、オンランはその後Zoomでと、別々に行われたのが今回の特色です。 それぞれの回で、話題の中心は少し異なったようです。 以下、参加された方の体験記を見てみましょう!
「ふむふむ」と読み進めていき「ほうほう」という中盤で「ナールほど!」と手を打ったところでいつの間にか物語が終わってました。 正直なところ、この本を読んだ後は「ふーん」という感想しか湧かず、読書会が始まる十分前にようやく読み終えた体たらくな私は感想がいまいち湧かないことに焦りを感じていました。何かあるはず、何か思うことがあったはず、と残された10分とちんけな脳みそをフルに使ってがむしゃらに考えました。いくら考えるポーズをとってみても頭の中は空っぽ。自分の感受性のなさを呪っていたような気がします。10分しかないのに。血迷った挙句、何か聞かれたらいっそのことびっくりするほど感想がありませんでしたと正直にこたえちゃおうかとも思ったほどです。どんな意見でも歓迎してくれるところが新宿読書会の最大の魅力だと思うし、それもアリだなあと正当化しようとしていた束の間、私の頭の中で咄嗟に「松尾」という登場人物が浮かびあがりました。松尾…、松尾…、作中でサっと現れ、しれっと消えていったアノOL。起承転結でいうとちょうど転あたりだったような。思い返せば、そのあたりから、なんだったんだアイツという些末な疑問がずっと頭の片隅で突っ立っていたような気がします。 いよいよ読書会が始まり様々な意見が一斉に飛び交いました。恋ってなんなのよ、という根本的な話から、寄生虫は情報のメタファーなのでは?など深掘りした考察まで。まさに十人十色。十人十色かつ面白い話題が画面上で行き交い、率直にとても面白かったです。読書会では毎度毎度自分では思いつかなかった視点がぽんぽんと頭の中に放り込まれ、それが徐々に膨らんでいき終わる頃にはググッと視野が押し広げられている感覚があります。参加している方の深みのある考察、意見を聞くたびにその感覚を覚え、クセになります。 そんな中、自分は謎のOLの話しか持ち出せないなんていやはや…。己の不甲斐なさを思わず感じてしまいました。自分の話題が持ち上がったのは最後の方で「松尾さん」という単語にみんなポカンとしていました。あまりの存在感のなさだったのでしょう。存在感のなさで言ったらピカイチだったみたいです…。いまいち膨らまない感想をいってしまった後悔で固唾を飲んだ矢先、ある方が作者の人物の描き方、なぜこの人を登場させたのか、他の人物の描き方は果たしてどうだったか、というところに注目しました。たしかになぜここまで存在感の薄い人物をあえて入れたのだろうと自分の中でもモヤモヤしたものが意見を交換するうちにどんどん輪郭を表し始め、ふとした思いつきで投げてしまった感想から思わぬ方向で考察が膨らんでいきました。内心ホッとしたと同時にこの本の深みに気づくことができ、作者の人物の描き方の癖を考えたりと、一人の登場人物から他の登場人物まで、もっと色々話してみたいと思うことが沢山できました。気がつくと読書会も終盤に差し掛かり、一冊から生まれた無数の考察と感想がチャット欄に跡を残していました。ふとした小さな感想が大きく枝分かれした痕跡を見ると毎回、読書会に入ってよかったなと思います。 読後、あっさり受け流していたかもしれない一冊が本棚の中で特別な一冊に変わるのは本当に読書会の大きな魅力の一つだと思います。どんな小さな感想や意見、考察でも自分が感じたことを誰かと話すのは、月並みの言葉ですが作品の幅を大きく広げてくれるのだと思います。あと何より楽しい。これに尽きる。 参加メンバーの方々、運営していただいているひさこんさん、いつもありがとうございます。参加を考えている方で一冊の本から感じ取ったことを誰かと共有したいと思ったら、ぜひ新宿読書会ででそれを聞かせていただけると嬉しいです!
今回の課題本は『恋する寄生虫』ということで、この作品中にも登場する「目黒寄生虫館」に読書会直前に行ってきました。 実際に行ってみると、想像していたよりはこじんまりとしていて、照明が明るかったですね。作中にも表記がありましたが、意外とカップルばっかりだったのは驚きました。リア充b… こうやって本やアニメなど作品に出てくる場所や建物に、実際に行くのが割と好きで、自分の思い描いた感じと実物との違いを楽しむのが好きです。これからの課題本でも、登場する場所や建物にはガンガン行ってみようとと思ってます。同伴者は随時募集です。※ さて、読書会ですが、自分はオフラインに参加しました。参加者が挙げた気になるキーワードがまとめてみると、やはり「自我とは」や「ラストシーン」が気になったようです。はたして、これはハッピーエンド?バッドエンド?十人十色の回答で興味深いものとなりました。 また「虫による恋はアリか?」という質問で、大きく意見が分かれたのは面白かった。私が思うに、この回答は今までの恋愛経験で変わると思うので、もっと深く議論したかったです。 今回は三名が初顔合わせでした。毎回のように初めてお会いする方がいるので、読書会が毎回樹木みたいに成長している感じが喜ばしい限りです。 ざっと見た感じ、今回のオフライン参加者のほぼ全員は「本の虫」に重度寄生されてるので、また「本の虫」の導きのもと、読書会で皆さんに会えることを楽しみに思います。 |
活動記録このページでは、新宿読書会のさまざまな活動を記録していきます。メンバーの方に適宜依頼もしつつ、主にKuniが執筆を担当。 Archives
December 2022
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